見た目と機能まわりの一部。Mac使えよとか言わない。
Auramorte(@Auramorte)の中の人、蟻坂だよ。ご機嫌いかが。
ちょっとわけあってWindowsのノートPCを使う必要があったので、興味本位でMacモドキにする改造をしてみた。
OSはWindows 10 Pro(べつにStandardでもいいけど)、特に難しい作業はいらなかった。。。と思う。
見た目
まず見た目だね。Macっぽくするには以下のあたりを満足したかった。
- Dock
- 上部にタスクバー
- フォントのレンダリング
ひとまずこれくらい。結論から言えば2つほどソフトをインストールすればできる。
Dock風→RocketDock
Dockなんだけど、WindowsでもDockそのものやんけみたいなソフトが存在する。
About RocketDock – RocketDock.com
これをインストールするとDockそのものにしか見えないものが画面下に出て来るので、設定しておしまい。かんたんだね。
設定の仕方はWindowsっぽいので、特に以下の点に注意。
- 「管理者で実行」しないとアイコンなどの設定が全く反映されない(次起動したとき全部吹っ飛ぶ)
- 「ファイルの追加」でDockに置きたいアプリを登録する場合、CドライブからProgram Filesの中身を頑張って辿らないと行けない
- Macの便利なウィジェットは当然ありません
Macの本物のDockでデフォルト設定されてるダウンロードファイルをスタック表示するやつは、RocketDockの拡張機能をインストールすれば使えるよ。インストールのしかたは英語だけど以下のページの手順に従ってね。
Stacks Docklet – RocketDock.com
そんなこんなで、Dockっぽいものを作れた。次行ってみよう。
タスクバー、Explorer
まとめちゃったけど、実はこの辺の見た目はシェルをハックするソフトを入れたら一発で設定完了する。
macOS Transformation Pack 4.0 – Theme My PC
……で、紹介しておいてなんだけどこれ商標権とか意匠権的に大丈夫なの?って思ったりする。ロゴとか。。。
とりあえずここの目的は「タスクバーをMacっぽくすること」なので、アイコンとかはやめといたほうがいいかも。
ていうか、これを入れると起動が明らかに遅くなるので入れないのも手だね。タスクバーを上にするだけでも満足できるでしょ。
フォント
さて、Windowsといえばフォントがダサいというのに定評がある(?)。いや、Macがカリグラフィを勉強したジョブズによってデザインされたという背景があるでしょ。だから言ってみたくなっただけ。
なんにせよアンチエイリアスの評判が良くないのは結構聞くので、ちょっとかっこよくする方法を書いておくね。
フォントのレンダラをハックするソフト、その名もMacTypeをインストールする。これだけ。さすがにヒラギノをシステムフォントにする情熱はなかったのでこれくらいにしておく。
MacType – The way texts should be
とくにやり方は書かないので、興味がある人は自分でググッてみてね。
ここまで一通りやると、こんな感じでMacとWindowsが合体したような見た目になる。
バックアップ
Macの強力な機能に「TimeMachine」というのがある。1回設定したら勝手にどんどんバックアップ取ってくれて、ロールバックもかんたんなやつね。
Time Machine で Mac をバックアップまたは復元する方法 – Apple サポート
WindowsはOSレベルでそんなのサポートしてたかな?と思ったので先にサードパーティを探してしまったんだけど、結論としては「サードパーティ、OS標準どっちもある」。特に後者はWindows 10でやっと対応したみたいで、2017年秋のアップデートでさらに強力になる模様。
さて、両方紹介しておくね。
サードパーティのバックアップ: AOMEI Backupper
まずサードパーティのものなんだけど、AOMEIのバックアップソフトを使えばいいよ。フリー。一部機能がどうしても欲しかったら買い切りで6,000円くらいだったはず。
Windowsバックアップソフト・HDDクローンソフト・データ復元ソフト – AOMEI Backupper
これね。使い方は別にこの記事で説明しなくてもググったらいっぱい出てくるのでそっちを当たってもらうけど、最低限、システムをまるっと移せるだけの容量がある外付けハードディスクさえ用意できればかんたんに設定できるよ。
参考サイト: AOMEI Backupper (フリーソフト)を使って、起動用HDDのデータをSSDにOSごと全コピー(クローン)する | とある変人のデジモノな日々
スケジュールバックアップもできるので、1回設定すればTimeMachineのそれと同じようにほっといてもどんどん差分を作ってくれる。
TimeMachineとちょっとちがうのは、FinderからTimeMachineに入ってファイルごとに巻き戻すアレができないこと。どうしてもバックアップを取った日付にまるっと復元するしかなさそう。
ただ、それはWindowsの今後のアップデートでサポートするかもしれないので、期待だね(その名も「Timeline」)。
参考: Windows 10 Fall Creators Update から導入予定
OS標準のバックアップ設定
AOMEI Backupperでやっている「ストレージにバックアップ設定をして、あとはほっとく」という程度だったら実はWindows10の標準機能でもできる。
やり方を詳細に説明しようと思ったんだけど、LifeHackerがだいたい手順付きでまとめちゃってるので、記事を紹介しておくね。
参考: Windows 10搭載ツールでファイルやフォルダを自動バックアップ | ライフハッカー[日本版]
この手順でやっていることは以下の2つ。
- 「ファイル履歴」機能でユーザのライブラリフォルダをバックアップするように設定する
- 「バックアップと復元」機能でシステムのバックアップを作るように設定する
これを行うと、ライブラリとシステム全体のバックアップがそれぞれ取られるようになる。一見二重に見えるけれど、前者は個別のファイル・フォルダ単位で戻せるという利点がある(ユーザフォルダの中だけだけど)。こっちは差分ができたタイミングでWindowsが勝手にバックアップを取ってくれるらしい。
後者は昔からある「復元ポイント」と同じ動作だね。特定の日付に巻き戻るだけ。スケジュールを設定すると勝手にやってくれるので、楽ちん。
んー、スケジュールをこっちで考えないといけないのがスマートじゃないけど、1回だけ設定すればいいので、まあいいか。TimeMachineは「バックアップ先を選ぶ」「オンにする」以外の初期設定がないからね。。。
次点でクラウドバックアップのBackblazeもいいかなと思ったけど、これWindowsもMacも関係ないので一旦見送り。
余談
Windows10って、何かソフトをインストールすると基本的にスタートメニューに登録されるのね。
だから、「Windowsキーを押す→そのままソフト名をキーボードで叩く」ということをすると、
ヒットしたアプリがスタートメニューに出てきて、Enterキーで選択するとそのままマウスを使わないでランチャー的に起動することができる。
これ結構便利なので、Windows使うことがあったら覚えておくといいよ。
まとめ
そんな感じで、
- GUIをそれっぽくした
- 自動バックアップを整備した
という2点を行って、個人的にMacで外せないあたりを抑えたつもり。
Macといえばあとはウィジェットとかランチャーとか便利機能があるんだけど、僕は全然使ってなかったりするので一旦放置。いちおうXWidgetを使えばかんたんに設定できるよ。
そうそう、Mac限定の有用アプリ(MarsEditとか)は結局使えないんだけど、どうしようもないのでWindowsでそれっぽい代替ツール探すしかないね。うーん。。。