哲学的な思考を身につける取り掛かりに使える3冊の本

古典が難しい!というひとは、せめて「哲学的思考」だけでも身につけてみよう。楽しいよ。

Auramorte、代表の蟻坂(@4risaka)だよ。御機嫌いかが。

なんとなくここところ哲学の勉強にはまっていて、かんたんな本からむずかしい本まで色々手を付けて、読破できたり挫折したりと山あり谷ありな読書ライフを送っている最中なんだけど、なんとなく哲学は小難しいと思っていたり、あるいは人生論でしょ?とか勘違いしてるひとのために、3冊ほど理解がかんたんな本を紹介してみるよ。

1. ヨースタイン・ゴルデル『ソフィーの世界』

まずこれ。ソフィーの世界。ロングセラーな小説……の体をなした哲学入門書。

物語はソフィーの家のポストに妙な手紙が入っているところから始まる。「哲学講座」と銘打ったそれは、考えることの本質をコンパクトな文章で届けてくれる。

主人公のソフィーは普通の女の子なので、ちょうど読者と同じレベルということで、ちょうど何がなんだかわからない状態を共有して読み進められるのが良いところだと思う。ほら、哲学入門書って割と普通に専門用語の定義から始めだしたりするし。

学術書とかビジネス書的な堅苦しさもないのが良いね。小説を読んでみる感覚で「ああ、こうやって考えればいいんだ」というのを身に着けつつ、概論の知識をひととおり頭にいれるのにおすすめ。

2. 苫野一徳『はじめての哲学的思考』

こんどは比較的新しい本。しかも日本人の方が書いている本。

ソクラテス、デカルト、カント、ヘーゲルといった知の巨人たちの考えをもとに、現代における「本質を見抜く」ための考え方についてまとめてあるよ。

ゆえに応用、というか日常生活にすぐ使える思考法の本といったほうが正しいかな。この本で特に推されている「超ディベート」と「ニセ問題の看破」から来る「本質観取」は、哲学の言葉でいえばたぶん「弁証法」というやつなのだけれど、結局のところ「議論を建設的にすすめて豊かになる方法」のことだったりする。

何か問題があったときにそれをすり替えたり叩き潰そうと考えずに、真に全員にとってオイシイ結果をつくるにはどうすればいいのか?という知的な思考について、哲学のチカラを借りて理解する本ってことだね。

コトの「本質」を見抜く力は、この先科学が発達しまくってもずっと通用すると思う。大事。

3. 池田晶子『14歳からの哲学 考えるための教科書』

この本は超有名なのでいまさら僕が紹介するまでもないかもしれないけれど。

若くして亡くなられた稀代のスーパー哲学者として知られる池田晶子さんの代表的な著書。彼女はほかにもいっぱい出してるんだけど、これか『14歳の君に』のどちらかをまず読めばいいんじゃないかな。

表題の通り、14歳の誰かに向けて話しかけるような文体で、多感な時期の14歳に寄り添うように、それでいて鋭く「正しく考えること」の講義をしてくれている、といった感じ。

先に紹介した2冊にもいえることなんだけど、哲学という学問の理解というよりか、「世界をどう捉え、何に疑問を持ち、どう解決してどう生きるか」という生き様そのものに訴えるような内容であることが特徴で、よくある哲学入門書のような「誰それは何々と言いました、それはこういう意味です」という教科書的なものではないよ。

だけど、哲学はもともと「そんなものにも疑問を持つのか」と思うくらい根源的・本質的に問いを深掘りして真理を探すものなのだから、それこそ「本質的」に哲学を知ることができる本じゃないかと思う。

うん、日本の哲学者にありがちなのが「古典の研究をなぞる」ことなんだけど、彼女は自身の哲学を文に認めているんだ。これが最大の特徴かな。

おわりに

というわけで、「哲学」ではなく「哲学的思考」を身につけるためにいいな、と思った本を紹介してみたよ。

ただし古典もおざなりにしてはいけないよ。僕達凡人が思いつくような発想なんて数百年も前にはすでに出てるんだから。

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