具体的に褒めろ!以上!
Auramorte、代表の蟻坂(@4risaka)だよ。御機嫌いかが。
最近色んな所で「感想を言おうね」という主張を見かけるんだけど、やってみせてるものを見たことがないし、そもそも感想を送るためのインターフェースがTwitterしか無かったりして「ハードル高いよね」と思いつつある今日このごろ。
まぁそれは置いといて(?)、実際感想を書いてみよう!とおもったときに、気の利いた内容じゃなくても確実に作者に届く書き方を、自分流にまとめてみたので紹介してみるよ。
ほめろ!
まあ言うまでもないんだけど何はなくともまず褒めてあげて。具体性とかなくていいから。
中途半端に言葉を使えるから駄目なんだよ。苦手な言語だったらどうする?たとえば英語しゃべれなかったら「nice」とか「awesome」でいいか、まず伝えるんだって気持ちが優先されると思うんだけど(たかだかちょっとググるくらいだよね)。
そんなノリで、まずそこから始めてみよう。次節からは一歩踏み込んでみるよ。
作品の「What」を見つけて、ほめろ!
でね、実はただ褒めると誰にでも言ってるんでしょ!わかってるんだからね!っていうツン属性の人を救えない。
こういう人は自己肯定感が低かったり自分の本質的なところを褒めてもらった経験が少ないせいで警戒しているだけなんだ。だから、その人の作品を聞きこまないとわからない、つまり「ちゃんと構ってあげた証拠になる」ところを具体的に見つけてみよう。
といっても、難しいことじゃない。たとえばよくある歌モノだったら、Whatは適当にあげてもこれくらいある。
- リフ
- メロディ
- 歌詞
- コード進行
- 音作り
- テクニック
- ミックス
ね、かんたんでしょ?この中から特に自分が気に入ったやつを選べばいい。テンプレートは「XXのYYが(良い/かっこいい/すごい etc.)」。プラスアルファひとこと加えるとなお良いね。
「コード進行がテクニカルで痺れました」
「ギターの音の粒立ちが凄いです。自分もこんな風に弾けたらなぁって思いました」
「メロディがとても美しかったです。何回もループしたら耳から離れなくなりました」
ほら、それっぽい。もちろん自分が本当にそう思ったところだけ書いてね!
過程の「What」を見つけて、ほめろ!
ほめるのは結果だけじゃない。その作品に至る過程を見つけて褒めてみてもいい。
といっても、これは観察力が必要なのでちょっとむずかしい。だけど、それだけ「そんなに気にしてくれるなんて、アタシに惚れたのね」感が出るので攻撃力が高い(意味不明)。
で、過程を読むためのエッセンスの探し方だけど、作品そのものの他にその人の思考の断片を拾い上げる材料を見つけて観察すれば良い。そう、SNSとブログだね。
少なくとも彼らは作品をつくるなんてことをしている以上、なんらかのアウトプットを人に見てもらいたい欲求を吐露している。それはSNSでもブログでもYoutubeでもなんでも例外ではない。ということは、作品を生み出すにあたって何を考えていたのか、そのヒントが残っているはず。
- 憧れのアーティストが居る→影響を受けたであろう音楽になぞらえて褒める
- どういう音楽家としてありたいかを発言から察する→「そういう雰囲気」を褒める
- なんか複雑そうな生き方をしているように見える→生き様の吐露であるポイントを作品から見つけて褒める
という感じ。
だけど見ての通り若干エスパーしないといけないから難しいんだ。外したら「は?」って思われる分リスクも大きい。
そのかわり当てられたときのカタルシスは格別なので、これはこれで聞き手冥利に尽きるというか、「感想を書くのが楽しい」という状態を体感できるので、チャレンジする価値はあると思う。
繰り返せ!
で、さきほど上げた「結果のWhat」と「過程のWhat」を探して評価する、というのを
- 曲ごと
- 見つけた「What」ごと
でそれぞれ繰り返せば、1曲あたり5~10個くらいの観点が見つかるので、文章が散らからないようにまとめつつ「1曲の感想」として洗練すれば、ほら、立派な感想文のできあがり。
「書くのが得意な人のバイアスだろ」とか思ってるでしょ。やらない理由を発明する暇があるならそれこそ感想書こうね。かんたんな順に確かに伝えたよ。
まず「結果のWhat」をたくさん見つけてリストアップして、1個ずつ褒める作業から始めるんだ。そして全部バラバラの感想文として意中のあの作者さんに送ってしまえ。どうにでもなるから。
という具合に、ちゃんと聴いていればそれを文章化するのは意外と体系的にできると思うんだよ。どうだろう。
おわりに
Auramorteの楽曲で感想を送る練習をするのは自由にやってもらって構わないよ!このサイトのCONTACTフォームでも蟻坂のTwitterでもいいよ!