なつのおもいでの話をするよ。
Auramorte(@Auramorte)の中の人、蟻坂だよ。ご機嫌いかが。

MusicVket1に参加してきました

オンライン上のバーチャル空間で開催される即売会「MusicVket」に、名義「Auramorte」で参加してきました。
参加曲はこちらの動画の『屋根裏偽曲』。嬉しくも過去最大の売上となりました。

さて、今日の記事はこの「MusicVket」に参加した感想を、出展者目線での感想とか、楽しかった思い出とかをつらつらと書いていくよ。

ここがすごいよMusicVket

基本的にべた褒めスタンスで行くよ!

1. クロスプラットフォーム対応がすごい

バーチャル即売会というだけあって、MusicVketは有名なVRプラットフォーム「VRChat」と、国産のVRプラットフォーム「cluster」および「STYLY」のクロスプラットフォームで展開される。

これの何が良いってまず難解なVRChatを回避してclusterで参加者さんに案内できたこと。 Auramorteの支持者であるリスナーの皆さんは数多くいらっしゃっても、彼らはVRをよく知らないという課題がある。

ここで「全部英語」「Windowsのみ対応」「パソコンのスペックが必要」なVRChatでの参加を強要するとどうなるか?そもそも会場に辿り着く前に挫折するんだ。これでは即売会どころじゃないし新譜を聞いてもらうどころでもない。

ところが、MusicVketと、同時開催のComicVketにおいては、なんとクロスプラットフォーム対応をしてくださったおかげで、導入が圧倒的に簡単なclusterへ受け手の皆さんを誘導することができる。これは「音楽の発信者と受け手」という関係性から見たときすごく良い点として働いてくれて、実際今までのAuramorte支持者のひとたちもすんなりcluster会場に来ている様子が観測できた。

あと一応「参加しまーす」と発表した発信側の責任として、ダメ押しに以下のような参加方法ハウツー記事も書いたりした。結果的に役に立ったみたい。

VR知らなくてもMusicVketになんとか参加できるようになる記事

今回ComicVketとMusicVketで初の試みということで色々困難があったと思うけど、大変ありがたかったです。

2. 試聴体験がすごい

さて、音楽の即売会において欠かせないポイントとして「試聴」がある。

リアル即売会では、これはブースに近寄って、試聴していいですかと確認して、試聴用のヘッドホンを被って、個人で聴いて、買うか買わないか決める……そんな流れになる。
そうなると、以下のような問題が発生する。

  • ヘッドホンの数が限られている: 一度に試聴できる人の数に制限があるほか、「待たせてしまう」場合落ち着いて聴けない。
  • ヘッドホンの衛生面: 気になる人は気になるだろうし、いちいち清掃する出展者のひとも大変。
  • 目の前にいる出展者の視線: 謎の緊張感が生まれる

特に最初の2つがポイントで、これがVRだと劇的な改善があった。しかもリアルでは絶対に実現できない方法で

というのは、VR会場だと「試聴機を立ち上げてみんなで聴く」ということをやっても、試聴範囲をプラットフォームのプログラム的に設定することで原理的に周りの迷惑にならなかったり、
あるいはVRChatの場合「ローカルオブジェクト」といって「その人だけ聴けるプレイヤー」を用意することで音がごちゃごちゃになったりする心配がなくなる。
そしてヘッドセットなりパソコンのヘッドホンをみんな個別に持っているので、試聴用ヘッドホンという概念が存在しない。これはかなり大きいと思った。

さらに、「複数人同時に聴く」ということをして試聴体験を同期してその場で感想を言い合うということができる。これが個人的に今回のVR即売会という形式においての一番のヒットで、 即売会特有の「人がいて、楽しいをシェアする感覚」であったり「みんなで展示を見て回る空気感」というものをリアルそのまま、いや試聴体験を含めればリアル以上に高い次元で表現できていて、ものすごい可能性を感じた。

ちなみに、購入手続きは試聴機から購入ボタンを押したり、Webブラウザで商品ページを開く導線になっているのだけれど、こんなふうにツールを使うことで待ち合わせをして売り子ごっこもできる。

開催から2週間経った今でも鮮明に思い出せるくらい、複数人でブースを回った体験はよく身に染み付いているよ。本当に楽しかったです。

3. 客層がすごい

さて、もう少し出展者目線で掘り下げた点の感想を書くと、ことVRChat会場においてはグローバルの空気がすごい

時差があるので主に午前中に回ってみるとわかるのだけれど日本語じゃない言語でのコミュニケーションがそこかしこで発生している。言い換えると、世界からVR経由でやってきたひとが、試聴機で音楽を聴いて感想を言い合っているという光景に出くわす。もちろん会場内イベントもグローバルの空気感。

よく即売会で「東京都民はいいよな、地方勢は交通費が……」のようなぼやきを見かけるけど、なんとVR即売会だと地方どころか地球の裏側から一瞬でアクセスできる。これぞインターネットの力。

言い換えると、普段国内向けに売り出していた場合であっても、今回このようにMusicVketに出すことで海外からの導線を自動的に確保してくれるという強烈なPR効果がある。YouTubeなどで個人的にアプローチするのもひとつの正解だけど、Vket自体が結構海外からも注目されている点を踏まえると、そのプラットフォーム効果は大きいと考えられるよね。

ちなみに、出展者は事前の項目入力の際に、英語の説明文を入力することを必須とされる。今はDeepLのような優秀な翻訳ツールもあるので、それらを活用することで簡単に海外へアプローチする機会を得られると考えたら、あまりにも得な機会じゃないだろーかと思った。

Webサイトも日本語だけだし、いまいち海外向けの策については消極的なAuramorteですが、こういう機会を利用すればいいのか!と少し前向きになれました。なお、参加者は全世界で述べ8万人。無視できない規模になりつつあるのは間違いないと思う。

インディーミュージシャンよ、MusicVketへ参加せよ

つまるところ、以下の理由から非常に大きな「自分の音楽を広める機会」となる。

  • バーチャル空間を経由して、多くの人に即売会の空気感をシェアできる
  • 試聴体験でリアルを凌駕する
  • 自動的に海外へのアプローチができる

ゆえに、もう出ない手は無いくらい素晴らしいイベントだったので、インディーミュージシャンよ、MusicVket出ましょう、うん。多すぎて抽選になるかもだけど。

2020/08/31時点で日時は未定だけど、なんとMusicVket2は開催が決定している。諸々の改善点を押さえて更に良くなったイベントになるのは確実だし、 なにより出展するミュージシャンに、そしてその受け手の人に、バーチャル即売会の素晴らしい音楽体験というものをもっと広めたいという実直な思いがある。

だからインディーミュージシャンよ、MusicVketへ参加せよ。

おわりに

今回出展にあたって、音楽制作まわり以外に、ちょっと前に作ったVRoid製アバターにDynamicBone対応その他を盛り込んだ自作アバターをVRChatで使えるまで漕ぎ着けるなどの裏方作業がかなりあった。 その結果としてVRChatに慣れて、そのノリでVRChatの各種イベントに参加するなど、「VRでより深く遊ぶ」契機としてもMusicVketが機能してくれた。

だから僕にとってこのイベントはたんなる即売会の焼き直しではなく、VR世界をよりよく知るきっかけであり、音楽を広めるきっかけであり、一種のターニングポイントとしてすら機能した体験だったのは間違いない。
故に、将来誇れるようにもっと制作を頑張って、「オンライン専門音楽プロジェクト」として始めたことを誇りに思えれば良いなと思う。

最後になりましたが、このようなイベントを設けてくださったHIKKYのみなさまにお礼申し上げます。本当にありがとうございました。次も期待しております。

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