同人のDIY文化は作品だけじゃないよ、という話。 Auramorteの蟻坂(@4risaka)です。ご機嫌いかが。
すごくいい時代だから、インターネットを使って色んな試みが形にできる。以前と比べると作品やそれに付随するコンテンツの完成度も上がってきてる、と思う。
でも、みんなしてTwitterに依存しすぎで有用なコンテンツをアーカイブしている人がとにかく少ない。というわけで、知ってる人からしたら今更かもしれないけど、同人即売会で使える便利ツールを紹介してみるよ。
特設ページ→Tokusetsu
特設ページを作る文化がある。
これは商売で言えば「ランディングページ」というもので、以下に訪れた人にコンテンツを期待させるか、買いたいと思わせるかが勝負どころなのだけれど、いかんせん見栄えがかっこ悪いと全部かっこ悪く見える。なので、デザインにはこだわりたい。
しかし、自分で1から作るのは専門技術が必要で大変……そこで用意されたのがこの「Tokusetsu」。
[blogcard url=”https://sanographix.github.io/tokusetsu3/”]
tumblrというWebサービスに登録して、あとは説明書に従ってTokusetsuのテンプレートを流し込むだけで、あっという間に外観が仕上がるというスグレモノ。
さらに、カスタマイズも簡単で、例えばどこにアイキャッチ画像を入れるとか、試聴はどうするとか、そういうのも設定画面からぱっぱと設定してしまえばすぐに完了する。
従来であればWebサイトの製作技術も求められていた同人の世界だけど、これは本当に便利になったと思う。特設ページに加えてサークルの公式サイトはWixあたりでちゃっちゃと作っちゃえばとりあえずOKだし。
まあWordpressなどで作り込める人が強いのは相変わらずだけど。
展示その1: A4什器
「什器」ってわかるかな。「じゅうき」って読むよ。日常で使う家具とか道具全般をこう呼ぶんだけど、ここではCDを陳列するトレイだと思ってくれればいいよ。
[blogcard url=”https://152hz.booth.pm/items/492992″]
で、何が「A4」なのかというとA4の紙2枚と最低限のデザインを用意するだけで即座にCD陳列用のかっこいい商品ケースができるというところ。
即売会の「場」もコンテンツとするならば、貴金属店のショーウィンドウがそうであるように、やはり見栄えにもこだわりたいし、それがサークルの表現を視覚で訴える手段になるよね。
で、クロスを敷いたりするのはなんとなく連想できるけど、単に頒布物を積むだけだと面白くないから、こんなふうに棚もデザインをしてみよう、という話。
ラックのデザインセンスがなくても、とりあえず形だけはかっこよく仕上げられるし、何も考えなくてもこれ使っとけばいいという意味で、とっても楽でいいと思う。
展示その2: 「あの布」
一部で話題になった「あの布」。そういう名前。
[blogcard url=”http://anonuno.shop-pro.jp/”]
これはここまで紹介したものと違って、見栄えより機能性を重視したアイテム。具体的には以下の様な使い方ができる便利グッズだよ。
- 内側にたくさんポケットがついている
- お金を入れられる
- ペンなど、使いそうな文房具をしまっておける
- 飲み物を入れる大きなポケットもある
- カラビナをつければ大きな袋を提げられる
といった具合に、同人作家が必要としているあれこれを全部一箇所にまとめて収納できるという特色がある。 ブースの内側にポケットを垂らしておくので、常に見張れる位置に全部おいておけるのが良いと思う。
色も複数揃っているので、サークルのカラースキームに併せてお好みで。これと「A4什器」を合わせれば最低限はOKかも。
ただ、実は色々足りないので、それについては別のブログ様が綺麗にまとめてあるのでそっちを参照。
[blogcard url=”http://mofday.info/event-necessary/”]
おわりに+余談
同人の世界ってなぜか全部Twitterに情報が集合しちゃって、便利アイテムやTipsみたいな情報がどっか行っていつのまにか不文律<村のしきたり>として君臨するという厄介な問題がある。
そんな新規さんに厳しい環境はかっこ悪いと思ったので、せめて検索で見つかるようになんとかやってみた。