「コテV系がみんな同じに聴こえる」……に埋もれないために

どうしてだろうね?考えてみよう。
Auramorteの蟻坂(@4risaka)です。ご機嫌いかが。

ちょうどタイトルのように「V系みんな同じに聴こえね?」って思っている人、いるよね。僕もそう思う

いや、正確には「10グループ位コテV系バンドを無作為に拾ってきたら、そのうち9グループは同じに聴こえる」といった感じ。本当に一握りだけ「おお」と思う人達がいて、そんな感じの人達はどんどん大きくなっていくよね。

……さて、何がどう同じに聴こえちゃうんだろう?考えてみよう。

何が同じなのか

大きく「構成」「展開」あと「音作り」かなぁと思ったり。コード進行は似たような曲がたくさんあるので今更感あって、「V系特有の何か」といえばこの辺かなぁと。

構成

構成というのは楽器と音色の当て方だと思ってくれれば。まず「同じように聴こえるパターン」って大体構成も同じだよね。いや、バンド楽器編成ならある程度仕方ないんだけど

  • ヴォーカル
  • ギター(ダウンチューニング) x 2
  • ベース(ダウンチューニング / 5弦)
  • Supersaw系のリードシンセ
  • ストリングス

いやほんとに何故かEDMとかなぜかトランス系のリードがギターのリフの上に乗ってることが多いの。同期は弾かなくて良いのと、リードを派手にするとギターのバッキングはシンプルにせざるをえないから演奏の難易度が下がるけど、まさかね。。。

展開

構成だけだったらまだまだ大丈夫。それくらいならよくあること。問題はそのうえで展開まで同じこと。以下は一例(というかそれしかないけど)。

  • ギターリフ(ダウンチューニング、開放弦多め)
  • Aメロ(グロウル)
  • Bメロ(グロウル、ときどきクリーン)
  • サビ(キャッチーな歌謡メロディ)
  • ふたたびリフ
  • 2番
  • ブレイク
  • ギターソロ
  • 大サビ
  • 最後にリフ

メタルコア〜ラウドなV系はみんなDir en greyのパクリとか一部で揶揄されてたりもするけど、その影響なのかなんなのか清々しいくらい叫びまくってサビでキャッチーになってブレイクかソロが多いのなんの。Youtubeで適当に探してみると大体こんな感じ。

キャッチーなサビというのもマイナーキーで王道な進行というのが定石なのでかぶりがちかも。

音作り

音作りはまぁメタル系だとどうしても似通ってしまうからある程度しかたないところはあるよね。

だけど問題は先に挙げたように構成と展開がみんな同じで音作りの傾向まで同じということ。ゲイン盛りすぎでちょっとバリバリした音+ドロップB〜ドロップA、演奏スタイルはパワーコード、というのが多いよ。

差別ポイントを考える

さて、ここまで重なっちゃうと、V系だと見た目や声質も同じような感じだからいよいよ確かに聞き分けできない、となってしまう。「聴き込めば違いが分かる」とはよく言うけど、裏を返せば聴き始めのファン候補の人からしたらよくわからないってことじゃないかな〜。

それでいいのかな。なんかかっこわるいので、個人的に個性が光ると思ってるバンドを紹介してみるね。

卓越した技術がある

ひとつは全員の技術がよそと比べて頭一つ抜けてること。Nocturnal Bloodlustはボーカルの表現力とかギターソロの独特さ、曲展開のプログレッシブな感じが他には無いなーと思う。

グロウルを使うボーカルはV系にはいっぱいいるけど、こんだけバリエーション出せる人は?となるとほとんどいなくなるよね。そんな感じ。

あとアレンジが他のデスコアバンドなどには無い独特さ。サックスを使ってみたり、ジャズっぽく跳ねたり、ストリンフス主体でしっとりバラードナンバーだったり。

独特のメロディセンスがある

あと歌モノだと一番個性が出るのはメロディだと思う。だからメロディメーカーは強いよね。この点だと僕はLIPHLICHがイチオシ。

同期多めなので人によっては好みが分かれるかもだけど、リフもAメロもかなり独特。ベルとかオルガンの組み込み方とか、半音の使い方とか、参考になるよね〜。

一貫した表現力がある

あと、せっかく音楽という表現活動をしているんだから、ありがちなメッセージじゃなくてしっかり発信できたらかっこいいと思う。

そういう意味では、もう解散しちゃったけどamber grisがすごい。

一切同期を使っていない100%バンド編成でこの表現力。MVの雰囲気も相まって他にはない寂寥感を醸し出しているよね。あと「歌詞に句読点を使う」というところも独特。詩的・物語的な表現に一役買っていると思う。

おわりに

Nocturnal bloodlustは「PROVIDENCE」というジャズ風+ドロップG#な曲が賛否両論だったり、LIPHLICHは同期が多い点が賛否両論だったり、amber grisは他のインディーズバンドと異なり事務所に所属しないというスタイルだったりする。

……評価の分かれそうなことを最初にやるのが強いんじゃないかな、これ。

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