相手の心理と身を守る盾の身につけ方の話をしようね。
Auramorteの蟻坂(@4risaka)です。ご機嫌いかが。

「授業」なんて大層な主題を打ってみてるけど、今日お話するのは僕の知る悪意の話、そしてそれらから身を守るためにはどうすればいいだろうねーっていう考察の話。

ケース1: SNSで嘆く人

よく見かけるのがTwitterで「こういうことはやめてください」という悲しみとか「どうしてこういうことするんですか、許せない」と怒りを表明する方。

やり場のない感情をSNSで共有することで、少しは気が紛れると思うから、まー気持ちはわかるよね。だけどそれは普通の発想。ここで悪意のある人の発想になって考えてみよう。

ここで嘆いている人というのは、加害者からみたら自分からされたら嫌なことを訊いても居ないのに大公開してくれる人になる。だから、例えばイラストを無断で盗用するとか、不快なDMを送り続けるとか、そういう嫌がらせで十分に通用するということがわかる。

人間なんて執拗に攻撃したら頭がどうにかなっちゃうものだから、少なくともリアクションしてくれるというのは悪意のある人にとって非常に都合が良い。だって、やりつづければいつか引きずり下ろせるんだから。

ケース2: 「やめましょう」と啓発する人

人権侵害防止のほんわかした活動なんかがわかりやすい例だけど、本質的にケース1と同じような話。

「街の景観のためにポイ捨ては止めましょう」とか「いじめは人権侵害なのでやめましょう」とかそんな感じの正論なんだけど、冷静に悪意のある人の側に立って考えてみようね。

つまりこれも、「やめてほしいくらいやってほしくないこと」なんだからやらずにはいられない。虐めは人の痛みが分からないからやるんじゃなくて、人が痛みを感じるあらゆるシチュエーションを理解しているからこそできるんだよ。

人間にはカリギュラ効果といって「やめろ」といわれるとやりたくなる心理があるわけで、丁度Twitterで「こういうリプライはやめてください」と言うと似たようなアイコンをした人達がへばりついてくる現象も同じく説明できるね。啓発すればするほど、そういう不穏分子がどんどん寄ってくる。おもしろいね!

どう身を守れば良い?

さて、具体例から入ったのでピンと来たと思う。悪意のある人に情報を与えることと、反応することがリスクになるかも、という話。

身を守る方法は簡単で、カリギュラ効果に簡単に従うならこっちも嘘をついて誘導すれば良いし、反応がリスクになるなら無視すれば良い。後者は現実世界だと苦しいところがあるけど、インターネットだとやりやすいんじゃないかな。

単純にすると、振る舞いAをするとその悪意のある人は反応A’を返してくるだけなので、よく観察すると簡単に誘導できるはずだよ。人の心を操ってるみたいでちょっとバツが悪いかもしれないけれど、悪意に善意をぶつけなければいけないって決まりは無いし、あっても破るでしょ。

終わりに

つまりこれは、対策を考えるためには「悪意のある人の気持ちになる」必要がある。だから、こういう話をすると「そういうことを考える貴方はきっと行動に移す悪人に違いない」と言われるよね。

そんな人みたいに、世の中の悪意を疑わずに生きるのもひとつの正義だと思う。足元をすくわれる覚悟はしておいてね〜。

Share:
Essays