ゴス系同人音楽の歌詞によく出るモチーフと一言考察

自虐ネタ込みであるあるネタでも。

Auramorteの蟻坂(@4risaka)です。ご機嫌いかが。

いつのまにか結構たくさんのユニットやプロジェクトが生まれ、一つのカテゴリとなって久しい「ゴシック系」の同人音楽。

ところでこのジャンル、サブカル系特有の何かがあるのか、なんとなく特定の型が存在する気がしていて、特に今日は「歌詞」の観点でお話ししてみるね。はいはい、試験に出るよ〜。

あるある1: 少女

とにかくどっちを向いても少女が孤独や死と向き合ったり殺されたりクスクス笑ってたりする。

時点で少年。あと後述するけど魔女。あと悪魔とか魔物。超常的な表現で何かを伝えるかと思いきや、案外中世ファンタジー小説とそれに準ずるファンタジーRPGっぽいモチーフが多い……気がする。

少女性といえばロリータで、これは完全性と美しさと寵愛を受ける対象としての比喩が本当によく用いられるけど、少女というのは庇護され、そして支配されうる対象である……という、極めて男性的な評価もまた存在することを忘れてはいけないよ。

あるある2: 魔女

これはパターンが二つあって、「魔女が主人公に攻撃してくるパターン」と「主人公が魔女であるパターン」。

前者は不条理を、後者は少数派であることの表現として見られることが多いよね。

個人的には、魔女というのはもっと暗澹たる歴史が存在するものなので、単に異端のメタファーにするのもいいけど、徹底的に掘り下げて更に抽象的に扱うのがいいと思う。

だってそこまで掘り下げたら、ファンタジー的な記号化なんてしなくても、モチーフは現代にそのまま使えるもの。わかるかな?

あるある3: 悪魔

同じ理屈で、天使より悪魔の方が好まれる。

つまり異端なアタクシカッコイイ、天使なアイツラ無個性で面白くない的もので、一般論に歯向いたい孤高の精神が見て取れる一方、誰でも思いつくメタファーなので浅くなりやすいなぁと思ったりもする。

これもたぶん掘り下げたら面白くなりそう。悪魔にもいろいろあるので、彼らを尊重するならそれこそ彼らの個性に目を向けてみるといいかもね。

だって「人間」っていっしょくたにされたら厭でしょ。

あるある4: 人死に

歌詞でとにかく人が死にまくる

若年層の殺人事件件数が減っているので最近はそうでもないみたいだけど(関係ない)、やはりゴシッカー的にも死は最上級の意味を持つらしく。僕はそうでもないけど。

転機を作るのに便利なんだけど、カジュアルに死で結ぶと、子供が虫を殺す程度のしょうもない残酷さしか生まれないので注意が必要だよね。

あと物語音楽だと感情移入する時間がほとんど与えられないので、死んでも「ふーん」ってなることが多いかも。Sound Horizonくらい徹底的に世界とキャラクターの人格を描かないといけない。

ところで、Auramorteは?

さて、偉そうな講釈を垂れたところで、僕のプロジェクトAuramorteの1st Demo「屋根裏童話」のフレーズを振り返ってみよう。

少女の時は止まり、永遠はイデアとなる
屋根裏には「夢にも見たおとぎの国」なんて、ないのに。

無音の銃声が今日も誰かを撃ち殺したとして、
それを「天使」と呼ぶならば、 僕らは憎むべき悪魔となろう。

えーと、少女、悪魔……
……お前もか、ブルータス。

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