タイトルに無理があるけど「カノン」「リフレイン」「タイトルコール」あたり。やりたい。
Auramorte(@Auramorte)の中の人、蟻坂だよ。ご機嫌いかが。
自分の曲をなんどか過去の記事で振り返ってみたけど、そういえばやろうやろうと思ってやってないことがあったので、覚書も兼ねて共有してみることにするね。
効果的な作詞・メロディのその他の手法
ポップスでは当たり前に使われているんだけど、いざ自分が作ってみると忘れがちな、キャッチーの魅せ方。
1. リフレイン
歌詞の単一フレーズを繰り返す手法。
ピンとこない?じゃあ、きゃりーぱみゅぱみゅを聴いてみよう。
サビに注目。いやでも耳に残る。
彼女に限らず、アイドルグループなんかは結構常套的にこういう方法を使っていて、
- 街頭で聞いたら耳に残る
- プロモーションビデオを偶然耳にしたら耳に残る
- 音楽番組やラジオで偶然聴いたら耳に残る
という具合に凄くメディア向けのチューニングになっていて、ポップスのキャッチー要素の王道じゃないかなーと思ってる。
となるともしかしたらうちみたいな無名のところだとまた話が変わってくるのかもしれない。 だけれど、「印象的で耳に残るフレーズ」というのは強力だし、あるフレーズを強調したい時に使いやすいから表現的にもいけるよね。
メタルでこういうリフレインやってるバンド、あったっけ?
……あった。SlipknotのPsychosocial、サビの終わり。なんかニュアンスが違うね。まあいいや。
2. カノン
雰囲気を出すための方法として、カノン(輪唱)がある。ボーカルが一人だと多重録音なのでライブは想定してない形式になるけど。
これは作例だと……童謡『静かな湖畔』を思いついたけどやめといて、もうちょっとポップなやつで。
というわけでAKB48。
これ卑怯だよね。いきなりサビから始まって、シンプルなメロディを繰り返す。この前半のメロディ全く知らない人は中々居ないんじゃないだろうか。逆に他のところなんもわかんねーって感じかもしれないけど。
リフレインのいいところはコールアンドレスポンスに使えるところかな。まぁうちライブとは無縁だから一般論だけど。
歌詞においてのカノンは、単純に繰り返して輪唱させてもいいんだけど、個人的にはフレーズAに対する「裏テーマ」としてのフレーズBという歌詞の組み方が良いと思う。
カウンターとして作用させることで解釈の余地が生まれるから、より世界観に奥深さを与えることができるし、メッセージも強まる。
3. タイトルコール
どうも自分は無意識のうちに避けちゃってる気がするタイトルコール。つまり曲名を歌詞の中で言うアレね。
これはやり方はいくつかあるみたいで、僕の解釈できた範囲だと以下のような感じ。
- サビでドーン
サビでテーマを強調する意図を含めてタイトルコールするタイプ。
Nocturnal Bloodlustの「BREAK THIS FAKE」はハモリも合わさってライブ映えもするよね。 - ここぞというときにドーン
タイトルを大サビの直前などの「お!」と思うタイミングで1回だけ使うタイプ。小説とか漫画の名台詞みたいなニュアンスかな。
妖精帝國の「DISORDER」は、大サビの直前で無音地帯が入って「疾く糾せ disorder」とタイトルコールが入るね。 - さり気なくキーワード的に混ぜる
これはタイトル「コール」とはちょっと違うけど亜流として一応。
タイトルに入っているワードをさらっと混ぜてテーマ性の強調に使うというものかな。ポルノグラフィティが2番のAメロあたりでよくやるよね。
ただ、タイトルコールは難しいよね。タイトル自体を暗喩的に使うつもりなら禁忌だし、かといって適当に差し込むとなんだかチープ。数曲に渡ってやっちゃうと「ワンパターン」と批判を受けがち。
おわりに
あとメロディでも歌詞でもないから飛ばしたけど「語り」もやってみたい。ボーカルの仕事じゃない気がするので、ハイアマチュアの声優さんあたりに外注して。
クリエイター然としてると、こういうポップス的手法は蛇蝎の如く嫌うひとが居るけれど、せっかくなんだし使えそうなものはテーマと合致したら使っていきたいよね。
あなたも使わない?
使わないの?
使おうよ。