同人音屋やバンドマンに贈る「タグライン」のすゝめ

「企業理念」みたいなやつね。かっこいいの考えてみよー。 Auramorteの蟻坂(@4risaka)です。ご機嫌いかが。

ねえねえ、ときに皆、バンド名とかサークル名は結構こだわって付けてると思うけど、自分たちが何をしようとしているか一言で表すコピーって考えたことある?

会社には必ず「コーポレートタグライン」があるよね。あれって一見耳触りよくしてるだけだろーとかかもしれないけれど、ステークホルダーへの理解とか社員を組織力にまとめあげる為に結構意味があると思うんだ。

だから、真似して音楽サークルとかバンドもそんな感じのかっこいい哲学を考えてみよう。そんな話。

「コーポレートタグライン」とは

ではまず「コーポレートタグライン」についておおざっぱに説明するね。

一言で組織を表現する

一言でいえば、組織(会社)が「どうありたいか」「何を目標としているか」を一言で表現するキャッチコピーのようなもの。

ポイントは、「この会社は何を作っている」とかの「手段」ではなく、もっと壮大な目的であったり「こうありたい!」と考える姿を表現すること。

逆に言えば、外から見たときにそれに背いた行動をすると批判されるわけ。それが組織の看板を背負う人みんなに適用される。結果として、全員が同じ方向を向くための指針になってくれるし、外からメンバーを取り入れる際の「共感」のモノサシにもなってくれるわけ。

あとは会社だとイメージしやすいんだけど、「◯◯といえば?」でその企業名が連想されるようであれば、ブランディングにも役立つよね。

「労働」に限って言えば人によって目的が違うから、そう一筋縄ではいかないんだけど、一旦置いとく。

具体例

じゃあ、お手本としてすごーく完成度の高い企業のコーポレートタグラインを見てみよう。

  • トヨタ自動車「Drive Your Dreams.」
    「Drive」の「運転する」と「駆り立てる」をダブルミーニングした秀逸なタグライン。夢を加速するという壮大な目標と、その手段として自動車を活用することが明確に表されているよね。
  • 大成建設「地図に残る仕事。」
    ひと目で「ゼネコンだ!」と分かるシンプルなタグライン。そして、他の仕事と違って確実に地図という歴史にその名を刻むという使命感を感じるよね。かっこいい。
  • Apple「Think different.」
    Appleといえば革新的なデザインのコンピュータで一世を風靡してきた会社だけど、まさにその理念とか情熱がこの一言に詰まっているよね。「他と違う考え方」を持つ、そしてそれを外部の人を巻き込む。そんな感じ。

ね、その会社がやっていることとこっちの持つイメージがぴったり合致するようにできてるでしょ。逆に言えば、それが成り立たなくなったときが組織の終わりだと思う。

企業も音楽サークルもバンドも本質的にはいっしょ。「かっこいい組織であろう」としてみよう。

じゃあ、音楽サークルやバンドの場合は?

さて、ひとしきり会社の話をして「うわービジネスだー」ってなってるそこのあなた。バンド名気合い入れて付けてるんだから一緒だよ。かっこよく自分たちを一言で表現してみよう。

ターゲットとするファンを意識してみる

ここまでに紹介した例は、会社の内外の人を対象にしていて、具体的にはエンドユーザー、ステークホルダーと社員。で、そんな感じで音楽サークルやバンドの場合も「自分が相手にする層に伝えたいメッセージ」を表すのが良いと思う。

ただ単になんとなくバンドとかサークルやってるだけだと、ここで詰まるはず。だから、内省する意味でもここで立ち止まって考える意義はあると思う。

ファン、ないし初めて見聞きしたひとが音楽を聴かずともその趣旨を把握できるのが重要。なにせ音楽は聴かないと内容がわからないので、5秒くらいで聴くのやめられたら即刻手放しちゃう。音楽以外のところでも囲い込みをしっかり行う意味でも必要だと思うのね。

  • 自分たちは何を伝えたいのか?
  • 他とは何が違うのか?
  • 究極の目標として、最終的にどうしたいのか?

なんだか意識高くて疲れちゃうかもしれないけれど、「表現する」という手段をとっている以上、必ず思うところがあるはずだよね。

「なんとなく」でやってるからいらない?ああ多分途中で目的を見失うからそれはそれで(毒)。

相性の良いメンバーが集まるようにしてみる

前節で、外に向けたメッセージとしては、会社と同じく「自分たちはこうありたい!」というメッセージを一言にまとめることに尽きる、という話をしたよ。

次は内部、つまりメンバーに伝えるという観点。これはもちろん哲学を共有するという意味でも重要なんだけど、リクルートするときに相性の良い人が寄ってくるきっかけになるのが非常に強い。

ほら、なんとなく「やる気のある人」とかそんなふわふわした動機で募集してる人いっぱいいるじゃん。やる気なんて瞬間値だから意味ないのによくそんなリスキーな要素使って募集するなぁって思うよね。

だけど、タグラインにピンとくるような人は考え方が似通っているといえる。そして、人としての考え方の相性はそう簡単に裏切らない。だから、タグラインで哲学を共有するのが良いと思うのね。音楽性とか演奏技術なんて後からいくらでも調整が利くんだけど、人格は変えられないから、ここにフォーカスするの。

  • 自分たちはどうありたいと考えているか?
  • メンバーが忘れてはいけない考え方は何か?
  • メンバーが同じ方を向いていないといけない根本的な理由は何か?

この「どうありたい」というのは「メジャーデビューします」とかいうような手段の話ではない。あくまでも存在として自分たちを定義する場合の話。たとえるならひとつの人格に置き換えたら一体何かというような。

おわりに

ちなみに、Auramorteのタグラインは「Assert Your Goth.」ないし「ゴスを、問い質せ。」。
ファンダメンタル(原理主義的)なゴシック、好き?じゃあ、同志だね。

メジャーバンドでこんなことやってる人なんか居ない?そこだよ

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