Lyrics
屋根裏童話
涙で塗り固めたような整う顔は笑顔を知らずに
糸に絡め囚われた蝶が悟る絶望に似ていて
糸に絡め囚われた蝶が悟る絶望に似ていて
ハッピーエンドを誰もが忘れ、モノクロームの夜を繰り返す
数多の人の知恵は虚しく、グランギニョルはもう、止められない。
さかしまの箱庭で、陽だまりを探し歩く
置き去られた孤独の果て 泣いているのはだあれ?
少女の時は止まり、永遠はイデアとなる
屋根裏<グルニエ>には「夢にも見たおとぎの国」なんて、ないのに。
無音の銃声が今日もまた誰かを撃ち殺したとして、
それを「天使」と呼ぶならば、僕らは憎むべき「悪魔」となろう。
窮屈な空は口を開かず石の天井を吊り下げ迫る
軋む音を立て装置が動く 熟れた果実を添えたテアトルで
祈る指を解いてナイフを握るのならば、
孤独に膿むその手を取ろう。ロザリオと引き換えに。
“童話の始まりこそ悪夢の総て”と言うなら
主の居ない屋根裏<グルニエ>など、炎と消えてしまえばいい。
崩れ行く幻想がやがて僕を象って
腐り落ちる箱庭から逃げ出す道を示す
少女の時が動き、始まりはイリヤとなる
――それは、屋根裏<グルニエ>から産まれ落ちた、世界を侵す物語。